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何個か前のブログに書いた話ですが、”人に期待しない”という話。
言葉足らずでしたが、これは経営者が従業員にという意味合いが強かったのですが、昨日古い付き合いのお客様とその話になって。
「それ言う人って従業員を引き上げる能力がないだけでしょ」と言われてました。バッサリ。清々しいですね。
自分で採用して雇用して期待しないなんておかしな話だと。
いい話が聞けました。
さて。
先日、広島に食事に行くと、久々に見る個性の塊のような対象に出会いました。
広島 日本料理・割烹・懐石 人気ランキング7位の料理 むら上さん。
大して期待してなかったんですが、美味しい。
というか食べたことない味が次々に出てくる。
久々に楽しい食事だったんですが、大将のトークがとにかくすごくて。
儲けたいとか、お店を大きくしたいとかよりもとにかく嫌いな人を入れたくないんですって。
流川のど真ん中にあるお店なので、輩も沢山来てたし、同伴も多い。
周りのお客様が不快になるような人はとにかく入れたくないらしく、、、
「大将、この子可愛いでしょ!」と振られると
『そうですか?』『それくらいの子、いくらでもいるでしょ』とまあ合わせないとか。(笑)
柄悪めの方が「安すぎるわ!」と言い続けるので、どんどん値段上げて、最終的に2.5倍くらいまで上げたら「お、おう...安いな(◎_◎;)」と言ってそれっきり来なくなったとか。
独特な方でした。(笑)
世の中にはこんな大将もおるのかあと。
ちょっと真似はできないですが、、、
ものすごく、客層に恵まれたのか。
お陰様で、ELENAではこれまで一度も「出禁です!」と通達したことがありません。
ただ「もう来られないだろうな」と思うことは時々あるもので、先日来られた一人のお客様について。
とある夜にて。二組の常連さんが合体したような形で、大盛り上がりの全員べろんべろんになりまして。
僕は早々に潰れてしまったんですが、23時ごろに、1.2回来られたお客様が覗かれたようで、ボーイが指名の女の子と話してその日はお断りしたんですね。
キャストはかなり酔っぱらってるし、店内も賑やかすぎるし、カウンターでしっぽり飲むような雰囲気でもないし、、、ということで。
その翌日のこと。そのお客様が来られるとのことでしたが、
怒りの矛先が僕に向いているらしく、「銀座の一流のお店なら、菓子折りもって挨拶にくるところだ!(俺だぞ!的な)」とご立腹だったそうで、来られる10分前にその報告を受けました。
銀座のお店と比較されることも、何についての謝罪なのかも、正直意味が理解できなくて。
不快な思いをさせた点に関しては謝罪しつつ、対面した時に思うことを誠実に伝えようと考えていました。
席に通すと、手持ちのカバンをカウンターに叩きつけるように放り投げ。
一旦ボーイが対応すると、「(昨日の事は)もういいわ」と、キャストが付くと何事もなかったように満面の笑顔で飲まれて終わりました。
すると、その様子を見ていた常連さんが「なんだあの態度は!」「人の店だぞ!我が家のように扱うな!」と不快になられていて。
その行動に注意できない僕らはまだまだ足りてないんだなと思いました。
自分が良いで済ませない。
他者が不快になる行動をコントロールする。
お店運営において、当たり前のことだよなと。
むら上の大将の対応がどうなのかの判断は意見が分かれるところでしょうが、大将が守りたいものは自分のポリシーではなく、自分が大事にしたいお客様なんだろうとそこで繋がりました。
それがすごい悪かと言われたらそうでもないけど、大事な人との食事に行って、隣で同伴自慢の会話聞きながら食事したくないですもんね。
ちょっと喋りすぎ!とは思いましたが、むら上の大将は最後まで誠実な方だという印象を受けました。
また機会があれば行きたいと思っています。
