STAFF BLOG
昨日久々に財布の中身が小銭だけの事態に陥ってしまいふと思いました。
「1000円・・・いや、2000円はないとさすがに不安だ」
家にお金を取りに帰りながら2000円について考えてみました。
まず思い出されるのは35歳、島根に戻って1か月ニート生活をした後、ようやく職に就いた初日。出勤前の実家にて。
その数日前、父が入院しており、母と二人きりの夜。
些細な言い合いから母がすっかり拗ねてしまい、数日尾を引いていました。
悪いものは悪いと言いたい僕と、自分の非は絶対に認めずかつ、35歳ニートには言われたくはない母の冷戦の日々にお互い鬱憤がたまっていた中で
「給料入ったら返すから2000円ちょうだい」
『1000円なら貸す。1000円で行け。』
-中略-
「殺したろか!!!!!」
『殺してみー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
ガラスのドアをぶん殴り、1000円を巡って血だらけになりながら取っ組み合い、退院直後の温厚な父に「何しとんだー」と押し倒されたことが思い返されます。
今思えば笑い話ですが、狂気でしかない光景、これが佐藤家に纏わる2000円事変。
これを語らないわけにはいきません。(引いたらだめよ(';')笑うとこね♪)
随分前に野﨑と運転中にラーメンを食べに行きました。
財布を忘れたことに気づき、野﨑に「おまえお金持ってる?」というと「1000円だけ!」というのであきらめたことがあります。
2000円あれば二人で食事ができます。一人より二人のほうがいいですよね。
余談ですが、その時野﨑はマックのドライブスルーに入り
「おねえさん!ポテト買えるだけくれえ!!」と言いました。ポテト1000円分は胸焼けするわ。
1000円札は気軽に使えるけど2000円札は気軽には使えません。
1000円札2枚と同等の払いやすさではないのです。
2000円あれば何かを買ってもお札が1枚残ります。
残るって気持ちの余裕的にありがたいですよね。
先日、とある方と話している中で「希望や楽しみが今ない」と言われていました。
僕はここ数年でようやくそれが持てました。
本当に周りのおかげで。それまでずっと見えなくて、そういう時期はやっぱり苦しかったように思います。
お金があって時間があっても不安で満たされない。
逆に希望さえあれば楽しく生きることだってできる。
これが
育つ過程を楽しめ
実った暁には
美味しいオリーブが取れるかもしれない。
香川とは違う気候の島根で本当に育つだろうか。
父が生きてる内にオリーブの実を見ることができるだろうか。
オリーブオイルは高騰してるし、もしこの一苗から島根のオリーブ王になって大富豪になったらどうしようか・・・
1000円だと雄雌どちらかしか買えない。受粉できず実ができないんです。
ドライブ中にたまたま目に留まった”オリーブの苗木”ラスト1組に小さな希望を感じて買って帰りました。
実がなれば最高ですが、ブログネタにもなったし、小さな楽しみも持てたし、とても価値ある2000円。
ELENAで働く女の子の1時間にはそれ以上の価値が、可能性があるのです。
だから、その対価としてのおもてなしをしないとね。
長い長い前置きでしたが、今日言いたいことはそれだけです。