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STAFF BLOG

佐藤

東本のへそ

スタッフブログ:2023年11月30日 07:07の投稿「東本のへそ」

先日、とあるお客様と席についてお話をする機会があったのですが。
その中で今日のタイトル”東本のへそ”という言葉を聞いてとても印象に残ったのでそのまま使わせてもらいました。

そのお客様とはELENAの大家さんで、今日は今のお店が出来る前の流れをお話したいと思います。

まず物件を探し始めた時に、
①広いが損傷が酷い。これを修繕する予算はないのと、入り口横にひからびた大きなネズミの死骸があって縁起が悪い。

②店内はいいが、BOXが一つしかなくてちょっとイメージと違う。そして一店舗目は路面店に拘りたかったので2階は避けたい。

③場所が難しい。ここで忙しくなる絵が見えない。

④何もよくはないが、何も悪くはない。

絞って妥協して④に決めたのですが、見事審査に落ちました。(笑)


動きが遅いのでその一か月後にまた見に行った際に

場所は面白い。
予算を無視して言えばいい完成図が描ける。
そして何より大家さんが「いくらなら借りてくれる?」と家賃に融通が利く。

ただ、、、何か決め手がない。

と悩んでいたところで、今の物件に目が留まり「あそこ借りられるか聞いてもらえますか?」と不動産屋さんに聞いてもらって今の場所に決まりました。


後から色々なお客様に以前あったお店について話されたり「ここで飲食店やろうと思ってたんだよ〜」と言われたりして、良い場所に決めたなーと思っていたのですが。

僕は場所もですが、外観を大きく変えること、
店内の壁に絵を描くというあまり聞きなれない行為を快く許していただいた大家さんに一番ここで良かったと思ってきました。

人が関わることは何よりも人が大事。それは物件も同じことが言える気がします。


そんなわけで今年の1月に契約しました。お店がオープンしたのが7月。
経営者の方なら「は!?」というような馬鹿な話ですが、実に半年も空家賃を払い続けました。

大家さんも「稼ぎ時の3月にも開けないのか?」「4月にも開けないのか?」「大丈夫か?」
と心配しておられ、家賃払ってくれるからこちらはいいけど、いったい何がしたいんだ?と不安にもなられたと聞いています。

そんな大家さんと僕は先日会うのが初対面でした。

聞いていたイメージ以上に本当に良い方で、「絵が完成してきましたね」という優しい入りからお酒も入って色々語ってくださいました。

「最初は心配や不安が大きかったけど、お店に来てみたら本当にこだわりが強かったんだなということが伝わったよー」ととても友好的で、どこか父親のような優しい眼差しで話を聞いてくださって、未来を語ると『君たちの夢を私は応援します』と、色々助言してくださいました。

その言葉が全て。あー本当にいい物件に決めたんだなと今までで一番感じた瞬間でした。

「皆様のおかげで、今のところ大きな問題もなく平和に営業させていただいています」と笑っていうと

『この場所はね。昔から”東本のへそ”(ちょうど真ん中)と言われている場所で、なぜか近隣とのトラブルや大きな問題がなくどなお店も営業してるんだよ』と言われました。

見えない力って世の中に沢山あると思うんです。
大家さんの人柄なのか、パワースポットてきなものなのか、そういうものに守られて今があるのかもしれないですね。

いつかELENAが無くなることはあるとしても、この場所は10年後、100年後も残ることでしょう。

僕らが前のお店を知らない、前の前のお店を知らないように、ELENAというお店があったことをいつか知らない時代が来たとしても
”東本のへそ”この言葉は後世に繋げていきたいですね。

へそって生まれる前にみんながいた場所で、やっぱり守られてる場所っていうイメージ。

本当に良い場所にお店を出せたなあと、ほんの少しのズレや妥協で今がなかったことを思うと幸運だったなとしみじみ思いました。

個人的になんかとても好きな話なのでたまには平和に、今日は誰の悪口も書かずこんな内容にしてみました。(笑)


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