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諸事情あって予告は延期に。また書きますが、今日はもう一つ書きたかったお話し。
先日何十回も読み返した”寿司エンパイア”という漫画を見返していたところ、それまでさほど気にならなかったとあるシーンが何かひかかるようになりました。
寿司勝負にて、魚を寝かせていたところ、卑怯な対戦相手に冷蔵庫の電源を切られ、急遽勝負に使う魚を取りに行く主人公。相棒の家族の船に乗り込んだシーンです。
この最後の1ページ。
皆さんは何か感じられますか？
僕はその前後に出会ったお客様との会話と重なって”必要悪”という言葉がぱっと浮かびました。
必要悪ってふと立ち止まって考えると不思議な言葉というか、存在じゃないですか？
”必要悪”
語釈： 〔名〕よくないことではあるが、社会や世の中にとって必要で、なくすわけにいかないものやこと。
例えば（ネット調べ）
風俗産業。
悪いことではあるが無かったら犯罪が増えるのは確実で、ソープランドで売春行為が行われても誰も不思議がらない。それは法律では禁止されているが必要なので、取り締まる警察官も利用するし、よほど悪質な例えば未成年者を働かしたり、密入国者を働かせたり、劣悪な環境で働かせたりなどは対象になるけど、それ以外は基本的に黙認をしている。たまにガサ入れをして助長を行わないようにしている。様々な犯罪の温床ではあるが、同時に弱者が生き抜くための砦としても機能している。
貧しさゆえの犯罪。
腹が減って万引きをするのか、それとも店の前で飢え死にをされるのかだったら、万引きされる方がマシである。物乞いも悪くなるのだろう、現在の価値観からすれば何もせずに生きていること自体が悪であると考えられているから、別に発展途上国だろうが、世界の最貧国であろうが働かない人はいるし、物乞いを行って暮らしている人はいるが、それを悪だと考えて非難する。犯罪と失業率や所得は比例しているから、貧困者が多くなると自然と犯罪も凶悪化して増加する。生き残るために行う犯罪は必要悪である。表社会で生きれない人間は裏社会で生きるし、裏社会で生きれない人間は表社会で生きるのが当たり前。
そしてみんな大好きワンピースより
海賊を悪とする世界政府によって公認された7人の海賊たち。
収穫の何割かを政府に納めることが義務づけられる代わりに、海賊および未開の地に対する海賊行為が特別に許されていた。
多くの海賊を抑え込むために、海賊を従えるのは政府の必要悪といってよいでしょう。
とある組織の正義
とある組織の悪
とある組織の必要悪
僕はこの中でどれか一つを知れるなら3つ目を知りたいですが、皆さんはどうでしょうか？
ある程度汚い海じゃないと魚は食うに困り、その魚を食う魚、そして人間は困ります。
海を汚せば怒るし、魚の値段が上がればまた別の誰かが怒る。
難しい話ですね。
プロ野球にも故意のデッドボールにはデッドボールをやり返す。
サッカーにはファール行為がルールとしてあるのに、なぜ毎試合毎試合誰かが倒れて騒いでいるのか。
当店にも色々なルールがありますが、悪意ないお触り一回につき笛吹いてイエローカード、2回目はレッドカードで退場なんてわけにはいきません。
（見て見ぬ振りもしないですけどね）
開店から5か月が経ち、いつまでも僕たちは素人です、未経験です！とも言えなくなってきました。
ハワイの海みたいに綺麗な海で魚が取れるならばそれに越したことはないけど、そうでないならば悪ではなく必要悪という概念はいるのかもしれません。
・・・いや、いるんかなあ？
ちょっとまだわからないところですが、なんかあったほうが楽しいんだろうなってことはなんとなくわかってきた感があるんです。
少なくともワンピースにおいて王下七武海はかなり重要な存在であったことは確かで。
言葉の響きが良くないだけで、でもみんなどこか求めてるんだろうと思うんです。
ヒーロー戦隊とか善悪がくっきりしてて、子供は観るけど大人は観ない。
なぜ？っていうところに大人が面白いと思うものの答えがあるとかないとか。
なんにせよ、お花畑で話すような会話で満足な大人はほんの一握りなんだろうというのはわかりました。
個人個人に、お店においての必要悪はいるのかいらないのか。
答えを出すにはもう少し時間がかかりそうな議題です。
エレナの女の子たちにはちょっと早い話だったかもしれませんが、皆様はどう思われますか？
よかったらエレナにて酒のつまみにお話し広げてもらえると幸いです。
