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正直そこで何を話したかほとんど覚えてないのですが、何か褒めていただいた記憶はあるのと、何かこのお店に対して提案してください!というと「何か一品出されたら?そういうお店多いですよ」と言われました。
サラリーマンのお客様の仕事終わりに、県外から出張や単身赴任で来られてる方に、独身や離婚や彼女と別れて寂しい方に。ほっと心温まる気配りを、ということですね。
僕は料理がそこそこ好きで、レパートリーは少ないのですが作るものにはこだわって作るのでその中で
おでんが良いかと思ってコンビニにあるようなおでんの容器まで買ったのですが、「雰囲気が壊れる」「匂いが気になる」賛否両論あり、実現することはなく水曜日に再会を迎えました。
会うの2回目だっけ?
というくらい全てを受け入れてもらって話して飲んで。
「また明後日〜!」
と昨日また来られました。
会話の中で突然「誕生日いつ?」と言われ答えると「来るよ!何が欲しい?」と言われ。
『もし本当に来ていただけるなら、東京からわざわざ来ていただけるだけで充分ですよ(笑)』
と返しました。
ELENAで働きだして、流れではなく興味で誕生日を聞かれたのは初めてだった気がします。
少なくともキャストには聞かれないし、(僕も基本しないのでいいですが)よほど仲良くなった方と聞くから聞かれるという流れはあったかもしれませんが、1対1の会話で聞かれた人はいなかったような気がします。
※ちなみに、誕生日を盛大に何かしようという考えはありません。
元々のところで言えば店にも立つ気はなかったし、色々予定が狂っての今ですが、元来目立ちたがりくはないのです。
いつか、インターネットからしか聞いたことないような会社の方を連れてくる
東京来ることがあれば、銀座に飲み行こう
島根で美味しいご飯屋さんを言うと、じゃあ次はそこに一緒に行きましょう
何かしたいことないの?いくらでも投資するよ!
と、頭がおいつかない会話が進む中で、僕が一番聞きたかったことを質問します。
「僕の何を評価してもらえるんですか?」
『繊細なところ』
そのタイミングで、毎回突如現れる美保関から定期的に来られるお客様が来店されます。
キャストが一人もつけない状況で、それを伝えると
「わしゃーおまえさんがいればそれでいいんよ!」といつものように、言っていただけます。
東京からのお客様と美保関からのお客様に挟まれて、同じことを聞きました。
「僕の何を評価してもらえるんですか?」
『おまえさんは弱い。弱いけど頑張ってる。』
55歳と60歳に挟まれて、結構酔ってる中で、”おまえさん”が妙に刺さって、少し泣けてきました。
自然体でいようとしているだけで、強くあろうとしてるだけで、根本はそんな簡単には変わってない。
見透かされる大人に挟まれていることに、弱さを受け入れてもらえたことにぐっときたんのかな〜。
ここ数年涙腺が固くなってたけど、酒なのか場なのかここ最近は緩くなりましたね。
前にブログに書いた気がしますが、20代の頃まで
「自分は弱いから」「自分は繊細だから」それを盾にして生きていました。
「強くならんと!!」とものすごい大声で怒鳴られてそこから少しずつ変わったけど、後から気づいたのは
よくいる「性格が悪いから」「わがままだから」とか、先にかます人。
自覚してるから、自分で言ってるから、”だからと言って何しても許されると思うなよ?”っていつからか思うようになりました。
僕も「性格悪いからw」で通してた時代があったし、弱いから、繊細だからと言っていた自分はこれと何ら変わらないことに気づいたことがありました。
気づけば繊細よりもデリカシーないと言われることが増えた今日ですが、本質を見抜いてくれた人に出会えたことは嬉しいことですね。
お酒はやっぱり好きにならないけど、お酒を飲む空間の良さは少しだけわかってきた気がしています。
その日はどの卓も温かいお客様が多く、人が作り出す雰囲気が良く、ELENAってこんな温かいお店だったっけ?
そう思える夜でした。
”だから”にひかかって、”だから”と言えばで一つ浮かんで。
僕の中の”だから”に紐づく話、明日はそれについてあげてみようと思います。