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佐藤

積み重ねていくのは実績よりもこっちだろ

スタッフブログ:2023年07月31日 07:07の投稿「積み重ねていくのは実績よりもこっちだろ」

先週の火曜日はブログでお馴染み田中田さんが、金曜日はこのHPを作成して頂いた株式会社LUCIAS(ルシアス)の山口社長が広島からELENAに来店頂きました。

二人の来店はELENAを立ち上げる前からの悲願のようなもので、それに伴い父の来店も重ねました。

「こんなお店出したよー」「一回見に来てよー」ってそういう無邪気さをぶつけるなら男は田中田さん・女は山口社長っていう。

甘えられたり、頼れたり、理解してもらえることで確信に思えたり、時に自分がまだまだなんだなーって思わせてくれる存在です。


来るのを渋る父に、「もう一生来なくていい。そこだけ来てよ」
僕がお酒を飲めないから分、そういう光景を見ることが小さな幸せだっていう部分もありますが田中田さん、山口社長がそれを求めてくれたこと、そしてそれ以上に父が二人と飲んで語ることを楽しむ人だということへの確信から。ブログにあったように田中田さんが父を見て何かお父様に重ねてもらえたら、ゲラで志村けんを神とする山口社長が父のことを話すたびに誰より笑うから最初で最後の僕には出来ない笑いの夜になればと色々あるっちゃありましたが一言で言えば僕なりの親孝行なわけです。


僕の父は、弱い癖に酒好きで、調子に乗って潰れて。子供の頃はそんな父を見るのがとても嫌でした。
お祭りの時に酒飲んでスーパーの目の前で酔いつぶれて寝だして、低学年の子たちの笑いものになっている父を見て「大人になっても一生お酒は飲まない!」と強く思ったのは忘れられない記憶です。100人くらい人がいて、皆が笑っている中で、たった2人だけ大泣きしてるのが笑いの的になっているその子供とその母親。

皆の記憶からは消えてるんだろうけどその2人には忘れられない出来事、そんな話もあるんです。

月日が流れて30年。

そんな僕が飲み屋を出して父が飲みに来るのはほんの一年前まで想像すらしたことがなかった話で「この先どうなるかわからんけど、とりあえず出してよかったな」と素直に思えた夜でした。あと何回こうやって楽しそうな父を見れるかなー



「あと10年は生きる!」と本人は言うてますが、人はいつ死ぬかわかりません。

僕の祖父はある日突然、風呂場からなかなか出てこないことで覗いたところ倒れていてそのまま亡くなりました。
「一緒に風呂に入らんかー?」と声をかけられたのに、その日に限って断った上での事態だったので、子供ながらに自分のせいで、自分が一緒に入っていたら・・・と人生で初めての自分を責める、後悔というものを知ったのは僕が小学3年生の時でした。

母が涙ぐみながら「あんたらは上に上がっていなさい!」と声を荒げ、涙をこらえる従兄、何もわからず本を読んでいる3歳年下の弟の中で僕はこたつに潜ってわんわん泣いて、初めて人が死ぬことの悲しさを経験しました。

そんな祖父が亡くなったのが72歳。

74歳の父は、耳が悪くなり、活舌が悪くなり、片足を引きずりながら今でも大好きなジャグラーを打っています。
「あんたいつまでやるの」『死ぬまでやるわ(がはは)』と笑う父を見て、死ぬまでやればいいわーと本当に思っています。当たったところで息絶えたら本望でしょうね。



GOGO!じゃねえわ!

生きてる内に出来ることはしておきたい。
いつかいつかと先延ばしにしていて、もしも死んでしまったら、「紐付けて引っ張ってでも連れてきとけばよかった」って絶対に後悔するのがわかるから。

(そんな僕は2週間前実家の近くでガス欠で父に紐付けて引っ張ってもらいましたけど。↑の表現そこからだなと追記)



田中田さん、山口社長についてはまたいずれ、近い内にお話ししたいと思いますが、二人ともELENAを出すにあたり、そして今の自分の形成に無くてなはならない存在でした。二人に出会ってなかったら、ELENAは僕の今は少し違っていただろうなーと思うのです。

またこれから、次の展開の時に力を借り続けようと思っていますが、”いなくてもいいよ。でもいたらめっちゃ頼る、助かる!”(水戸黄門で言うところの弥七や飛猿的な)という存在が居ることは・・・なんだろう。ここ何度も打ち直すんですが自慢でもない誇りでもないしっくりくる言葉が見つからないけど・・・まあこの先何か月、何年と会わずとも二人の価値はずっと変わらないんだろうなーっていう不思議な存在です。あ、回りまわってシンプルに好き。が近いか(笑)

多忙な合間を縫っての来店に、若い女の子たちに二人が一瞬で愛される磨き抜かれたトーク力に振る舞いをしてもらえたことに、父の残り少ない人生に思い出を刻んでくれたことに、ただただ感謝ですm(__)m


出会うべくして出会うわけではなかった人たちの出会いの場として、人とお酒を飲みながら語るという自分の人生にはなかったことで素敵な光景をELENAで見れ満足しています。




トップ画像は金曜日の深夜、フランフランをかけて寝る74歳の父。(部屋が散らかってるのはスルーで!!!)

死んでるようにも見えますが、これぎり生きているのです。

10年といわず、長生きしてほしいですね。母さんも共に。


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