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きょうこ

kyoko.blog vol.7

スタッフブログ:2023年08月15日 07:07の投稿「kyoko.blog vol.7」

幼少期、夏休みが楽しみでたまらなかったのは、ひいおばあちゃんの家に行けるから。

となりのトトロみたいな山の中で過ごす夏休みは、子供ながらにとても新鮮だったのを覚えています。


ひいおばあちゃんは毎朝必ず4時には起きて、部屋の隅々まで掃き掃除・拭き掃除。
トイレや玄関、庭の掃除まで。

ひいおじいちゃんの仏壇に、毎日欠かすことなくお経を唱えていました。


横に並んで真似するわたしに毎回、
「おじいさんも喜んどるわ。ありがとうなぁ。」
と嬉しそうに笑うひいおばあちゃんを見て、それが嬉しくて出来るだけ毎日一緒にお経を読みました。


わたしは、ひいおじいちゃんには会ったことがありません。
戦死だったそうです。

ひいおばあちゃんとはお見合い結婚で、結婚して戦死するまで数年。
一緒に過ごした期間は数ヶ月。
我が子さえも、数回しか抱けなかったと。


夕方、川で洗濯をしているときに火の玉を見た。
と、ひいおばあちゃんから何度も聞いた話です。

その数日後、ひいおじいちゃんが戦死したと知らせが届いたそうで、
「火の玉になって、最後に会いに来てごしなっただわ。」と。

幽霊とかスピリチュアルとか、全く信じないタイプだけど、これについてはきっと本当だし、すごく素敵だな〜と思います。


1日も欠かさず何十年もお経を唱え続けること、恐らくわたしには出来ません。

計り知れない程の想いがあるからこその行動だろうし、当事者でないわたしがいくら想像をしようとも、本当の意味で理解することは出来ないくらい、深くて大きなものなんだろうと思います。


そんなひいおばあちゃん、12年前に亡くなりました。

いつも通りご飯を食べて、部屋に戻るため車椅子を押してもらって。

部屋に着いたら、車椅子に座ったまま亡くなっていたそうです。

苦しむこともなく、眠るように。


たくさん努力して、誰かのためを一番に考えるひいおばあちゃんだからこそ、いい最期を迎えられたんだなぁ。と。


わたしもこんな人になりたい。
と思う反面、わたしは一生かけてもひいおばあちゃんに追いつくことは出来ないと思います。

だから、ひいおばあちゃんのような人に少しでも近づけるように。と思います。


寂しいときも、悲しいときも、上手くいかないと感じるときも、今までどうにかなって来たのは、ひいおばあちゃんが助けてくれてるんだと思います。

だから何をするにも、ひいおばあちゃんがついてるから全部うまくいく!と思えます。


わたしがびっくりするぐらい大量のお菓子やジュースを用意して、どれがいい?って聞いてくるし

お年玉あげすぎだから、小銭にして!と母に怒られた年のお年玉は、500円玉で3万円分渡してくるし

わたしがカブトムシ捕まえたい!と言ったら、食べようとしていたメロンとスイカを丸ごと山に設置しに行くし……


めちゃくちゃ可愛くて、めちゃくちゃ面白くて、めちゃくちゃ優しくて。
全部全部わたしのために一生懸命考えて、一生懸命やってくれてたんだなぁと。

ここには書ききれない程、わたしのためにたくさんことをしてくれたひいおばあちゃん。

今もこれからもずっとだいすきだし、感謝してもし切れません。

若かったわたしは、それをきちんと伝えられないまま、ひいおばあちゃんとお別れしました。

今ひいおばあちゃんに伝わっているといいなぁと思います。

時々会いたくなるけど、会えるのはまだまだ先。
胸を張ってひいおばあちゃんに会えるように、日々頑張ろう!と思います。


kyoko.


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