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先日、知人に「この歌知ってる?」「いい歌よ〜」と送ると、
『なんかさファッションと好きな曲が本当一致してないよね(笑)』
『ガンガン洋楽聞いてますみたいなファッションなのに』と言われました。
偏見と思いますが、言わんとすることはわかります。
自分にとって音楽ってなんなんだろうと少し考えてみました。
ドラゴンボール、聖闘士星矢、フラッシュマン
子供の頃は周りと同じように好きだった歌があったんですが、小学3年生の時にいつものようにおじいちゃんが「お風呂に入ろ〜」と声をかけてきたのですが、その日に限って「明日の音楽の練習する〜」とオルガンで練習していたらそのままおじいちゃんがお風呂で倒れて亡くなってしまって。
人生で人が目の前で死んだことってそれが最初で、子供心に”自分だけがそれを防げたのに”とすごいショックを受けたんですよね。
僕は近所に住む2人の従兄と、田村まで4人が3歳差で4人兄弟みたいな感覚で暮らしていたんですが、その日、母さんが「上に上がりなさい!!」と涙ぐみながら烈火のごとく怒鳴りつけたのも、2人の従兄がぐっと涙をこらえていたのも、僕がこたつに潜ってわんわん泣いていたのも、まだ何もわかっていない田村が平然と絵本を読んでいたのも鮮明に覚えていて。
僕にとって音楽ってそういうどこかトラウマ的なものがあってずっと好きなんだけど嫌い、好きなんだけど好きだと認めたくない複雑なものとして時が流れたように感じています。
ずっと何年もこの歌って聞いているんですが、”痛みのない音楽は僕は好きじゃない”っていう歌詞がいつも染みるというか共感してしまうんですよね。
それは音楽に限らず、何事も。お寿司のワサビ、カレーのスパイスみたいなもので、子供の頃は痛みなんて悪でしかなかったはずなのに、いつの間にか痛みの無いものに価値を感じられなくなって、そういう部分に人一倍過敏な人間になったなーとか思ったりするんです。
ELENAでも今”店内BGMはこれじゃない!”まではわかってきて、理想を探しているところです。もっと快適に過ごせる音楽はあるはずだと。
いつかは満足できる音楽が流せたらと思いますね。
こないだ営業前に珍しく田村と二人でお店の準備をしてて適当にYouTubeから流していたらこちらが流れてきました。
なんのドラマだったっけ・・・?
ひとつ屋根の下2か。
僕が15歳の頃のドラマの挿入歌。
実家で、東京で、そして今松江で一緒に暮らしていて。
「こいつは毎日こうやってグラス洗って拭いてるのか・・・」と思ってちょっとだけ優しい気持ちになれました。