STAFF BLOG
答えから述べますが僕が昔聞いたのは
「女が一番綺麗にになるのは今より3キロ瘦せること。これが周りに”なんか綺麗になったね”と一番思わせられる」
と、誰かが言っておりました。
化粧に、エステに、整形にありとあらゆる美容に関するものが出回るご時世ですが、納得です。
それを思い出した長話。
遡ること7年前。
離婚して地元に戻ったことを機に元嫁はぶくぶくと太り始めました。
ストレスと思うし、僕がその原因だったので、言いづらいところもありましたが
出会った頃
152センチ42キロ
出産後
152センチ45キロ
地元に帰った数年後
152センチ65キロ。(70キロだったかな?)
あまりにも太りすぎたと思います。
離婚後も仲はよかったので、久々に僕の実家に来ることになり、親と広島駅に迎えに行った際。
その65キロの姿を見て、車内は何とも言えない空気になりました。
「あまりに太りすぎじゃない?」「おー肥えたのー(笑)」と以前なら言えていたはずの僕の親も、自分の息子が原因でそうなっているのがわかるので何も言えません。
本人は何事もないように至って元気。
酒の席でめちゃくちゃ酔っぱらってうんこもらしてるけど、本人が楽しそうで気づいてないようだから周りは言えない。
多分違うけど、僕から見たらその場はそんな感じで。
その空気に耐えれなくなって思いっきり加害者の僕が被害者である元嫁に言い放ちました。
「てか、おまえ太りすぎだろ!直視できんし、もう豚やん!!」
親や子供は「ひどい!」とも言えず、まあまあと宥めていましたが
「こんなんは家族じゃないと言えんのよ!!」と自分がしでかしたことは棚の最上部に上げてありとあらゆる言葉で罵りました。
それから60キロ前後まで痩せましたが、そこからは痩せてはリバウンドの繰り返し。
家にいて、昔履いていたズボンが破れる瞬間も見たし、昔買ったお気に入りの服をぴっちぴちで着て服が悲鳴を上げているのも見た。
たまに服を買いに行って、マネキンが着ているものを取ってもらって試着しても全部に合わない、或いは入らない。
惨めな瞬間って沢山あって。
僕が観てきた母親は。
”子供のために水商売・風俗をする”んですよね。
お金がない。
シングルマザーで収入が少ない。
旦那がお金をくれない。
子供に習い事をさせたい。
将来子供のために使ってやりたい。
僕はいつもそういうものに「本当に?」って心の中で思って聞いてきました。
子供はそれを望んでる?
「お母さん、僕のためにそういう仕事をしてよ!」「うちは普通の家庭だけど僕はもっとお金がほしいよ」
って子供たちはいうんかなーって。
そう思ってきたのは
”子供のために水商売・風俗をしない”母親を見てきたから。
子供のために、子供が全てで、自分を犠牲にするのが僕の元嫁でした。
僕に対しても結婚する前から結婚してる時もそうだったし、最近は病気になったお母さんがおんぼろの実家では暮らせないということで狭いアパートに引き入れて。
昔占い師が「この子はそういう星のもとに生まれてる」って言ってたんですけど本当にそういう人間。
子供には惨めな思いをさせないように。
父親と連絡を取れるように小学1年生から携帯を持たせて、スイッチも抽選してまで買ってやって・・・。
女を捨てたというか、女を止めたというような表現がしっくりくる女性でした。
55キロくらいまで落ちた今年の正月に。
デパートで洋服を買う場面があった時に。
1.2階は海外高級ブランド
3階は国内高級ブランド
4階は国内無名ブランド
そんな感じのところで、「なんでもいいよ。ほしいもの買ったるぞー」というと
4階の端っこの地味〜なところで服を探すんですね。
多分自信もないし、流行も知らないし、それを言われたのがエレベーターを降りてすぐだからもう洋服に飢えてて目の前にある洋服屋に飛び込んでみたいな。
そういう時いつも感謝されるけど、そうなったのは僕が100悪いのに、責めることもなく。
今年の夏に「子供が言うこと聞かない。約束を守らない。」というので、「おまえも痩せる痩せる言うて止まってるから説得力ないだろ」というのを話したのですが、
その数週間後、島根から戻った子供が「ママ今すごい痩せてるよ!お腹の肉がすっごい無くなったよ!」と言ってきました。
152センチ47キロ。目標まで残り2キロ。
正月から8キロ痩せました。
数年前に「痩せたら10万やるから頑張って痩せてみ」と言ったのを覚えていて「あと2キロ痩せたら10万くれる?」と聞いてきました。
「いいけど・・・何が欲しいの?(笑)」
『服がほしい。。』
夏に行った「おまえも痩せる痩せる言うて止まってるから説得力ないだろ」がそんなに響いたんかなと思ったら。
20年前の彼氏に再会して、14年ぶりに彼氏ができたんですって。相手は独身バツもなくて。
結婚する気はもうないけど、すべて話して受け入れてくれたからって。
離婚してからも僕は
”彼女ができた”→よかったね(笑)
”彼女に裏切られた”→ほんと女を見る目ないよね(笑)
と一方的に話してきたばかりで。
なんかそれを聞いたときは
寂しいは全くなくて、心から良かった〜と気が楽になりました。
7年間かかったダイエット。最後はやっぱり恋かあと。
大してほしくもない服買ったり、若い女に服買ってる場合じゃなかった!
『服がほしい。。』こんな切実な『服がほしい。。』は一生聞くことがないと思います。
随分助けられたし、支えられたし、同じ子供を思う戦友みたいな女で。
彼氏ができても、再婚するとしても存在は変わらないので新たな人生の門出を思いっきり祝ってやりたいな〜と思っております。