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STAFF BLOG

佐藤

ならば、馬鹿になろう、腹をくくろうか。

スタッフブログ:2024年11月29日 07:07の投稿「ならば、馬鹿になろう、腹をくくろうか。」

今日のブログはいつか、その内書こうと思っていた話なのですが、書きだすと長くなったので3日に分けてあげたいと思います。

10月某日。
近所の居酒屋でご飯を食べ、帰ろうとしていると。

そちらの店主に11月〇日に地元繋がりの方から8名の予約の電話が入り、
「その後、ELENAというお店に行きたいんだけど場所わかるかな?」
『すぐ近くですし、今ちょうどELENAのオーナーが目の前にいますよ(笑)』
というようなやりとりがありました。

オープンして1年と4か月。
地元から来てくれたのは6歳上の従兄と75歳の父くらいなもので、地元の繋がりが皆無な僕が、そしてなぜ今?
と意味がわからなかったのですが、苗字に聞き覚えがあったので父と従兄にどういう方なのか聞いてみました。

二人ともあまり接点があるわけではないですが、どうやら名刺や店内の絵を描いてくれた洋平のおじさんに当たる方のようで。

県外にずっと出られてる方が地元に帰って来て、松江に来られる用事があったのでそのついでにELENAに寄ろうと。
甥っ子の絵を見て帰ろうかというところかなということでなんとなく理解できました。


情報が欲しくて、洋平のお姉ちゃんが同級生なのでラインしてみると

”そうそう!
私の 母の弟だよ!
〇△英◇ひで◇
じゅんちゃんのお店いってみるっていってたよー!”

”地元愛つよい、家族思いのおじさん!”

”絵も見に行きたいとは思ってくれてたけど
洋平に絵を依頼してくれたり、私と洋平の同級生(田村のこと)というのでお店へ行きたい、ってことなんだとおもう!”

”じゅんちゃん、
おっちゃんに確認したら、
MAX8人、最低6人くらいみたいよ!

それで、キャストは目的じゃないから無理して揃えなくて大丈夫よ、っていってたよ♪̊̈♪̆̈
じゅんちゃんに会いたいみたい”


洋平に絵を依頼したことは僕がしたかったことをしたまでだし、
同じ土地に生まれて、世代も違う会ったこともない、全然知らない人といきなり繋がる。
お店を出した副産物としてこんな素敵なことが起きるのかーと久々に楽しみに思えることが出来て、久々にワクワクしました。


当日は洋平から
”純さん、ご無沙汰しております。
もしかしたら、今夜僕のおじがエレナにお邪魔するかもしれません。〇△英◇というものです。(母の弟です)普段は東京にいるのですが、祭りに合わせて島根に帰ってくるみたいですもし来たら少しお相手してやってください。よろしくお願いします”

姉弟揃ってフルネームで紹介してきて丁寧な姉弟だなと思いつつ、当日を迎えました。


その日の夜はとっても暇で、何時に、本当に来られるかもわかないお客様を待っているのでいつになくそわそわしていました。

何を話そう?
どう見せたらいいんだろう?
いつも通り洋平でいいんかなー?洋平君の方が常識的なんかな?

僕らは兄弟そろって東京に出て何も通用せずに戻ってきた身なのに
東京で成功された方に伝えられることって何があるんだろう?

思考がくるくる回転する中で、ついにその時間は訪れました。

お店の外で出迎えていると、団体さんが近づいてきて、その先頭に立つ方。

洋平のお姉ちゃんそっくりの、ちょっと都会的でいかついおじさん。

「初めまして、〇△です。君が佐藤君かー(笑)(僕の本名は知ってる上で)そっちが田村君だな(笑)(笑)」

「今日、此処に来るにあたってブログは全部読ませてもらったよ。リサーチは大事だからな(笑)」

僕らが書いてきたブログを全部読んだ人なんて何人いるんでしょうかね。

僕も田村も読んでなくて、モチベーションが無くてめちゃくちゃやっつけみたいな内容も沢山あって、全然知らない人が、時間を割いて。
見ても何も得はないだろうに、遠く離れた土地から”知ろう”としてくれること。今の時代、ネット社会にはどちらかと言えば虚無感や嫌悪感が強かったですが、そればかりではないかって。

すごく幸せなことに感じましたね。


横にいた女性の方に

『奥様ですか?』と尋ねると

「違うよ。さっき、ナンパした(ガハハ)」

初対面から一切壁を感じさせない入りで、色々経験されてきた方ということがすぐにわかりました。
多分ですが覇気使いですね。




人見知りとか吹っ飛ぶし、あれこれ考えていたことが全部無駄になって、こういう人にはいい顔しても背伸びしても無駄だから、ありのままでいこうとその瞬間に今からの方向性が見定まりました。


その日は地元の同級生の集まりで、僕から見たら地元の20年先輩たちがELENAでプチ同窓会。

誰も面識はない方達だったけど、すごく実家が近所の方もいたし、そのお連れさんの実家で子供の頃散髪してたり、僕の事は誰も知らなくても僕の父は面識あるとかなんらかの繋がりはあって。

ただ、8人が来られたということではなくて、1人が7人を連れてきてくれたんだなというのはすぐに感じました。
どちらに対しても、ありがたいことだなって。


席に座って真正面に座ったところで
「面構えがいい。気に入った!」と言われました。

確かにあの日は11月で一番いい面構えしてたのが自分でもわかります。

僕は実力が無い人間なので、ならせめて、見せ方が大事だって思う人間なのですが、なんなんだろう・・・想い、、プライドですかね。

僕に会いにわざわざ来るような稀有な方に
”自分の可愛がってる甥っ子はこんなつまらない人間のために絵を描いたのか”
とは思わせたくはない。

東京から帰省された中の、限られてる時間を此処で過ごす選択をされたことを無駄にはしたくない。

そういう感情が顔に出ていたように思います。

毎日そういう何かしらを強く思って店に立てるのが理想だけど、基本皆に任せてるので多分無機質にいるときも沢山あって。
誰もそれを良くも悪くも言われず気づくのにこんなに時間がかかってしまったけど、めっちゃカッコ悪いな。心持ちってすごく大事だよなって改めてそこで感じました。


ある程度酒が入って、カラオケも盛り上がった頃に。

「馬鹿になれん奴と、腹くくれない奴は何やってもだめだ!」

って言われて。

”このおっさん、好きだなー”

って思ってあんまりお酒は好きじゃないけど、珍しく今夜は酔おうと思って僕もピッチをあげました。

つづく


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