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おはようございます!山本です!
世の中でA4用紙を見たことがない人はほとんどいないと思います。
今日はそんな紙についてのお話をさせてください。
学校や職場、日常生活の至るところにあるこの紙は、きれいな長方形をしていて、どこを測ってもまっすぐに見えます。
そんな普段から見慣れているA4用紙を「本当にまっすぐなのか」と疑問に思う人はあまり多くはないと思います。
実際僕はそんなこと考えたこともなかったし、言われても「綺麗な長方形だ」と認識していました。
高校時代、ある先生にこんなことを言われたことがあります。
「紙って、まっすぐに見えるけど、実はちょっとずれてるんだよ。精密に測ると、完璧な直角じゃないし、切り口も微妙に歪んでいる。だから、その上で完璧な線を引こうとするのは至難の業なんだ。」
この言葉は、今でも鮮明に覚えています。
僕は昔から、線を引くときも紙を折るときも、「ぴったり揃う」ことにこだわっていました。
定規を使って、真っ直ぐな線を引けたとき、紙を折ったときに、端と端がぴたりと合わさる気持ちよさ。
でも、ほんの少しでもズレると、それが気になってしまい、何度もやり直すこともありました。
「もっと正確に」「もっと完璧に」と思えば思うほど、小さな誤差が許せなくなってしまう。
そんな自分にストレスを感じることもありました。
そんな僕に先生が言った、「そもそも紙自体が完璧じゃない」という言葉。
そのとき、ふと気づきました。
どれだけ注意して線を引いても、紙のわずかなズレや歪みが影響してしまう。
つまり、僕がどんなに完璧を求めても、土台となるものが100%正確ではないのだから、完璧な結果は出せない。
これって、紙だけの話ではないのかもしれません。
つい、何事も「正しく」「完璧に」しようとしがちです。
でも、紙がわずかに歪んでいるように、僕たち自身も、最初から完璧なわけではない。
少しのズレや不完全さがあっても、それは当たり前のこと。
完璧な人間はいないと昔からよく言われてきました。
それを受け入れられるようになると、不思議と気持ちが楽になります。
僕も実際まだまだ受け入れられているかと聞かれたら全然出来ていません。
まっすぐじゃない紙の上に、多少曲がった線を引いたっていい。
ピッタリ折れなくたって、大した問題じゃない。
大切なのは、「完璧でないことを許せるかどうか」。
それを当時の先生は教えてくれようといていたんだと今になってようやく理解しました。
毎月お店でミーティングをする機会が少しずつ増えていきました。
”より良いお店にするためには?”という大きなテーマを話し合いの中で掘り下げて、今改善すべきところからどんどん良くしていこうと動いている最中ですが、やはりこの紙のように”より良く”ではなく”完璧にするために”へ着目してしまいがちになります。
もちろん完璧と言われたほうが、皆気持ちがいいとは思います。
ただ先ほど書いたように、「完璧でないことを許せるかどうか」
それは自分を良くも悪くも知ることで、自分にしかない魅力を見つけるために必要なことだと。
そんなことを、A4の紙を見るたびに思い出し考えている今日この頃でした!