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ここ数年、食べてみたら「あれ?」と思うことがずいぶん増えたように思います。
想像に、期待にあまりに遠い。
もうそれに慣れてきて、きっとそんなに美味しくないだろうと思いながら一抹の期待でお店に行くようにもなっています。
主にインスタなどでの”映え”に走りすぎているというか、美味しいものが出きっている世の中で新しいもので目を引くためにはアイデアやインパクトや付加価値などで差を見出すしかないのかなと飲食業界は大変だとは思いますが。
先日、今とても順調に行っている飲食店を経営されている方にお話を聞いたところ「3年持てばいいと思っている」と正直に言われていました。
自分のお店のメニューが5年10年後も求められるものではないと本人がわかっている。
そういう方は多くて、ステップアップの過程として重要で、ビジネス的で僕には一生理解できない価値観だなあと複雑なところでした。
今日、田村と食事に行きました。
すごく人が入っていて話題のお店。
美味しいという評判は聞かないし、以前そこの系列に行った時に好みじゃなかった記憶はあったから一切期待はなくて。
「うんうん。こんな感想だった。」そう思ってお店を出ました。
外観も内装もいい。接客いい。もちろん見た目もいい。
だけど、僕は美味しくない飲食店にもう一度行こうとはならないし、それは絶対的な本質でないといけないんじゃないかなと思うんです。
20代の頃から今に至るまで「見せ方が大事」ということをよく働く中で口にします。
だけど、僕のそれと今多いそれってなんか違うって思うんです。
自分が正しいとは思わないんですが、なんなら圧倒的に足りないものがあるのもわかるけど、とにかく違う。
僕が外部からELENAの子について言われる3つ。
①可愛い
②いい子
③話がつまらない
ずっと僕は③にひかかていたのですが。
最近少しそこについて見方が変わってきました。
喋るのが決して上手くない子とも楽しそうに話している人はちゃんといるんだということを目の当たりにすることが増えたこと。
そして、僕自身べらべらうるさい子が苦手なこと。厚かましいとか、馴れ馴れしい若い子はそもそも苦手。
話しがうまい子とうまくない子はいる。だけど、うまくない子がべらべら喋るくらいなら、静かに寄り添って聞いてくれるほうが断然いい。
そしたらこういう子が集まる、増えてくるのは無いものねだりなだけなのかと少し妥協できるようになりました。
そして上記の飲食店になぞるなら僕が思うELENAの本質は②
そう在るお店を出したかったので、そう思える内は続けられる、成り立つのかなと思うようにしています。
見せ方はとても大事だと今でも思います。
だけど、それに走りすぎるようにはならないようにと思っています。
見せ方はあくまで、きっかけやひとつのステイタスにすぎなくて、それが本質になってしまうのは危険だなと僕は考えています。
先入観や思い込みで僕自身が行動せずに決めつけていた子たちが、話したら思いの外理解してくれたり、期待を上回ったり、悔しい思いや泣いたりしながら頑張っています。
文章からは伝わりづらいでしょうが、最近、少し仕事が楽しくなっています。